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貴景勝、大関で初勝ち越し 完全復活5連勝…ケガの左大胸筋「痛みゼロ」

 勝ち越しを決めるも、表情を変えずまげを結い直してもらう貴景勝
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 「大相撲九州場所・11日目」(20日、福岡国際センター)

 九州場所連覇を目指す大関貴景勝が碧山を押し出し、5連勝で8勝目(3敗)を挙げて大関として初の勝ち越しを決めた。右膝、左大胸筋の重傷を乗り越え、新大関場所の夏場所から半年かかって一つの区切りをクリア。3敗を守り、2差でトップに食らい付く。横綱白鵬が竜電を寄り切って10勝一番乗りし、1敗で単独トップを走る。新小結朝乃山が宝富士に完勝し1差の2敗(9勝)で追撃。3敗に貴景勝、平幕正代、輝が並ぶ。

 貴景勝が完全復活の5連勝だ。身長191センチ、体重199キロの碧山に一歩も引かない。突き押しの応酬。下からはね上げて相手を引かせた。あとは出足一気に巨漢を仕留めた。

 「体のでかさが違うから気持ちで頑張る気だった」。9日目の北勝富士戦で鼻から大流血し10日目の琴勇輝戦は左目負傷。この日も気迫星を積み重ねた。

 1年前、初優勝を果たした九州で大関として初めて勝ち越した。「半年かかった。ケガで落ちたのも実力。少し長かった」。新大関の夏場所で右膝を負傷し途中休場。名古屋場所は全休し大関を陥落した。先場所関脇で12勝を挙げて1場所で返り咲き。4場所かけてたどりついた8勝は格別な思いがあった。

 「1、2年前は15日間取るのが当たり前だった。今年はケガによって15日間、取れる喜びが分かった。かみしめながらやっている」

 6日目までの3勝3敗から急上昇。爆発的な踏み込みがよみがえっている。先場所、重傷を負った左大胸筋に関し「もうどうこうと言うところじゃない。全く消去して忘れた。痛みもゼロ」と、宝刀の左が全開で使えるからこその快進撃だ。

 この日の朝稽古後、付け人に首回りの入念なマッサージを頼んだ。幕内では小さい身長175センチの体で頭からのぶちかましと根性相撲。負担は計り知れないが「みんな痛いところはある」と侍・大関に言い訳は一切ない。

 トップと2差は厳しいが、千秋楽結びは白鵬と直接対決が予想される。「100パーセントの力を出せるよう準備してやる」と奇跡の逆転、九州連覇をあきらめない。

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