アーチェリー57歳山本博は16年ぶり五輪ならずも現役続行「このままじゃ終われない」

東京五輪の可能性が消滅した山本博=夢の島アーチェリー場
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 「アーチェリー・東京五輪第1次選考会」(13日、夢の島アーチェリー場)

 初日が行われ、04年アテネ五輪銀メダリストで、6度目の五輪出場を狙った山本博(57)=日体大教=は合計1295点で15位に終わり、上位12人による2日目に進めず。東京五輪代表入りの可能性が消滅した。

 “山本先生”の4大会ぶりの五輪カムバックはならなかった。来年の東京五輪と同じ会場で行われた選考会。山本は午前の1回目で648点で15位と低迷すると、午後からの2回目も得点を伸ばしきれなかった。

 「調子が上がらずどうしようもなかった。自分が今できることはすべてやったが」と、さばさばした表情で振り返った。

 41歳だったアテネ五輪の銀メダルで“中年の星”として注目された。あれから15年。今や日体大教授となり、東京都体育協会会長職も3期目となった。北京、ロンドン、リオデジャネイロ五輪と3大会連続で落選したが、それでも飽くなき挑戦を続けてきた。腰と首のヘルニアを抱え、右目も2度レーシックの手術を受けた。もうすぐ還暦のアーチャーに、現実は厳しく立ちはだかった。

 それでも五輪への思いが消えることはない。「モスクワ(五輪)からこれが11度目の選考会でついに負け越しになっちゃった。5回通過して、6回落選。アテネ五輪以降、4回連続で落ちているしね。このままじゃ終われない気持ち。明日からまた頑張ります」と、還暦を超えて迎える24年パリ五輪を目指すことを表明した。

 日本には東京五輪の開催国枠が男女各3人ずつ与えられており、今回の1次選考会で代表候補を16人から8人に絞られる。さらに来年3月の2次選考会では5人に絞られ、その5人が4月の最終選考会で代表を争う。

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