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白鵬 奇襲から奇襲 張り手!あえての左差し!朝乃山の右四つ警戒「考えて」裏かいた

 「大相撲九州場所・3日目」(12日、福岡国際センター)

 横綱白鵬が新小結朝乃山をすくい投げで下し2勝目を挙げた。三役以上で唯一全勝で年間最多勝争いのトップタイにも立つ新鋭を、奇襲の張り差しでねじ伏せた。先場所千秋楽に羽黒山が持っていた横綱在位期間の史上最長記録を抜き、12年5カ月まで伸ばして迎えた場所で43度目の優勝へ突き進む。

 頭を使って白星をもぎ取った。白鵬は意表を突いて右で張ると、電光石火の左差し。右の相四つにもかかわらず、左四つでも取れる横綱が相手の裏をかいた。朝乃山に付け入るスキを与えず一気に土俵際まで寄ると、体を浴びせながらのすくい投げで土俵にたたきつけた。

 「考えて相撲を取りました」。夏場所で初優勝し、今場所も三役以上で唯一初日から2連勝と進境著しい朝乃山が得意とする右四つを「勢いがありますからね」と認めるからこそ繰り出した。

 白鵬の機転は、元横綱北勝海の八角理事長も「警戒していた。やっぱり引き出しが違う」と感心。元大関武双山の藤島審判部副部長も「右四つが嫌だったんでしょう。裏をかいた。どっちでも取れますから。右四つ同士より左四つ同士の方が有利とみたんでしょう」と読み取った。

 初日に横綱鶴竜が休場し、1人横綱の重責を背負うこととなった場所。前日の2日目に早くも黒星を喫し、勝負が付いたと勘違いした相撲を「昔からっていうのかなあ、力を抜くというか、稽古場のクセというのかな。そういうものが出てしまった。決して油断はしてなかったんですけどね」と悔やみ、この日は「(星を)落とせない」という気迫をみなぎらせた。

 朝乃山ら若い世代の台頭により、今場所は3日目にして全勝が平幕のみという波乱の展開。1人横綱として引っ張っていく気持ちを問われると、「まあ、そうですね」と、静かに闘志を燃やした。

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