友風が初の休場「右膝関節脱臼」靱帯も損傷

 「大相撲九州場所・3日目」(12日、福岡国際センター)

 2日目の琴勇輝(佐渡ケ嶽)戦で敗れた際、右膝を負傷した幕内友風(24)=尾車=が3日目の12日、休場した。師匠の尾車親方(元大関琴風)は「長引く。1年はかかかると思う」と、復帰まで1年以上を要する見通しを示した。

 この日、日本相撲協会に「右膝関節脱臼(じん帯損傷を伴う)」との診断書を提出した。診断書で「治療期間は未定」とされたが、重傷だった。

 師匠は「(患部を)固定してじっとしている。精密検査して今後の治療方針を決める。きのう全身麻酔して脱臼を入れた。じん帯、神経はこれから検査する」と説明した。手術も「もちろん」と、選択肢だ。

 17年夏場所で初土俵を踏み、今年春場所で新入幕とスピード出世。デビューから13場所連続で勝ち越し、名古屋場所では殊勲賞も獲得した。押し相撲ながら引き技が持ち味。師匠は「いつかああなる」と危惧していた。

 師匠は1978年九州場所2日目、左膝内側側副じん帯断裂の大ケガ。そのケガを克服し大関まで昇進した。「九州の2日目。そこから地獄の苦しみ。因果なのかな」と師弟で同じ悪夢に胸を痛めた。

 友風には伝えた。「心も相撲も入れ替えろ。みんなケガをしてはい上がってくる。やっとプロになったんだよ」。苦しみを糧に師匠同様、はい上がる。

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