リオ五輪銅メダリストの山部佳苗 反則負けで準優勝

 「柔道・講道館杯全日本体重別選手権」(2日、千葉ポートアリーナ)

 女子78キロ超級決勝で、リオデジャネイロ五輪銅メダリストの山部佳苗(29)=ミキハウス=は冨田若春(コマツ)に延長の末、反則負けした。

 9年ぶりの優勝を狙った山部は積極的に前に出ていったものの、技が出なかった。延長3分14秒、3つめの指導を受けて反則負けを喫し「いかなくてはいけないところでいけなかった。今回、優勝しようと思ってきていたので残念」と唇をかんだ。

 リオの後、17年4月の全日本選手権などに出場。東京五輪を目指し、復帰戦となった昨年8月の全日本実業個人選手権は2位。「復帰して1年たって、やりたい柔道が少しずつできるようになって今がある。ただ結果が伴っていない」と振り返った。

 この階級は、今夏の世界選手権で素根輝(環太平洋大)が金メダル、17年世界選手権無差別級と18年世界選手権78キロ級をともに制した朝比奈沙羅(パーク24)ら実力者が顔を並べる。山部は、2人が出場するGS大阪(22~24日、丸善インテックアリーナ大阪)の代表に選ばれる可能性もあるが「選ばれるかどうか。何とも言えない。選ばれたら一戦一戦しっかり戦いたい」と口元を引き締めた。

 東京五輪への道のりは決して平坦ではないが「五輪のことを考えるとリオみたいな失敗がある。目の前の相手を一人一人倒していく気持ちでいきたい」と前を見据えていた。

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