マラソン札幌移転でどうなる風物詩のビアガーデン? 中止危機に反対署名もスタート

 札幌市の大通公園
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 20年東京五輪のマラソン・競歩会場の札幌への移転を協議する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会は最終日を迎え、IOCのジョン・コーツ調整委員長、組織委の森喜朗会長、小池百合子都知事、スポーツ庁の橋本聖子五輪相による4者会議が1日、都内で行われ、札幌移転が正式に決定した。事前協議なしに強行移転を決めたIOC、受け入れた組織委に反発を強めていた小池知事は、最後まで同意はせず「合意なき決定であります」と、表明。開催都市の首長の同意がないまま、競技会場が変更されるという前代未聞の決定となった。

 移転先となる札幌の反応もさまざまだ。7、8月の北海道は観光シーズン。特に北海道マラソンと同じ大通り公園発着が有力視されるようになって、ネット上を中心に懸念の声が上がっているのが、同時期に同公園で毎年大規模に開催されている「さっぽろ大通りビアガーデン」について。今年は7月19日から8月16日までの開催で、同時期に開催されるとすれば、東京五輪(7月24日~8月9日)とまるかぶり。大通り案が採用されれば、中止を要請される可能性は否定できない。

 オンライン署名サイト「change.org」では、大通り案が報じられてから「東京五輪におけるマラソンおよび競歩 札幌市での開催に反対します」で署名が開始されている。発信者は宛先をIOCとして「JOCおよび東京都の判断も鑑みずに、『札幌市での開催を』と主張するIOCに抗議いたします」と、呼びかけている。

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