織田信成氏VS関大、辞任の原因・経過・理由巡りことごとく主張対立

 プロフィギュアスケーターの織田信成氏が29日付ブログで、今月9日に発表された自身の関大アイススケート部監督退任の理由について、「リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになった」と訴え、多忙による退任としている大学側の説明を否定した。これに対し、30日、関大側は反論文書を公表。「指導方法をめぐって同部内で意見の相違があった」としたうえで、受け入れられない旨を伝えようとしていたといころ「先に織田信成さんから辞任のお申し出があり、やむなく本学として了承することとなりました」とした。

 両者の主張は、食い違いが生じている。

 【モラハラ・意見の相違】

◆織田「辞めた本当の理由は、リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになり、辞任するまでの3ヶ月間リンクに行く事が出来なくなった事とそれに対する関西大学の対応が誠意あるものに思えなかったからです」

 ◇関大「本年4月以降、織田信成さんに関係して、指導方法をめぐって同部内で意見の相違があったことは認識しています」

 【結果報告】

 ◆織田「7月に弁護士の方もふまえて関西大学と話し合いを行いました。関西大学が調べて報告をあげるという事で結論に至り、そこから2ヶ月待ちましたが、誰がどのように調べているのかわからず、また結果報告もありませんでした。報告を待っている間も指導を待っている生徒がいるので、なんとかリンクに戻れる環境にしてくれないかお願いしましたが、実施されないまま、このままでは何も変わらないだろうと半ば諦めた気持ちで、監督の職を辞する決意を致しました」

 ◇関大「織田信成さんからは、本年7月1日に学長に対して所属事務所、弁護士が同席のもと、指導方法等に関する強い要望がありました。そこで、織田信成さんのご意見もお伺いし、その内容に基づき、時間をかけて複数の関係者に対してヒアリングを行ってまいりましたが、総合的にみてその要望を受け入れることは妥当ではないと判断しました」

 「織田信成さんのご体調も考慮しつつ、こうした結果を織田信成さんにお伝えすべく、慎重に準備を進めておりましたところ、先に織田信成さんから辞任のお申し出があり、やむなく本学として了承することとなりました」

 【多忙で辞任報道】

 ◆織田「大学側に辞意を伝えるとすぐに承諾されました」「最後に学長への謁見を希望し辞意を伝えたいとお願いしましたが、その時は1ヶ月先まで学長のスケジュールが埋まっていて忙しいという理由で、直接会わずに辞めてもらって良いとの事でした」「どんな理由を言って辞めても嘘になるので、前向きな言葉だけで終わらせてほしいとお願いもしましたが、大学側から『あくまで多忙が理由』と証言する記事が出ました」

 ◇関大「なお、9月9日の退任の報道にあたっては所属事務所と十分に協議の上、発表しておりますことを申し添えます」

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