フェアリージャパン 東京五輪メダル見えた!種目別ボールでロシアに雪辱の「金」

 「新体操・世界選手権兼東京五輪予選」(22日、バクー)

 東京五輪予選を兼ねた大会で、非五輪種目の団体種目別決勝が行われ、日本(松原梨恵、杉本早裕吏、竹中七海、鈴木歩佳、横田葵子、熨斗谷さくら)が予選3位で通過したボールで29・550点をマークし、団体初の金メダルに輝いた。予選1位のフープ・クラブでは29・400点で銀メダル。ロシアが29・450点で制した。日本は21日に五輪種目の団体総合で1975年大会以来44年ぶりに銀メダルを獲得した。

 44年ぶりの銀メダルを獲得した前日の団体総合から一夜明けた種目別決勝。「最後まで冷静に踊りきりたい」と語った主将の杉本ら「フェアリー(妖精)ジャパン」のメンバーはさらに強くしなやかに舞った。予選で3位だったボールで団体初の金メダル。団体総合では小差で敗れた五輪5連覇のロシアに種目別で雪辱を果たし、新体操界の歴史を塗り替えた。

 日本の強みである同時性に優れたターンだけでなく、5人同時での足投げによる手具交換や背面キャッチなど高度な連係技を次々に決めた。前日のボールの演技より0・350点も伸ばす圧巻の内容に、力強いガッツポーズが飛び出した。

 東京五輪で種目別は実施されないが、Dスコア(演技価値点)の上限が廃止されて高度化する現行ルールでは一つの失敗が演技の流れを止め、得点に大きく直結するため、2日続けてミスなくやりきった意味は大きい。団体総合で8位だった16年リオ五輪代表の杉本が「表彰台に上るのが一苦労だった」と言う時代を乗り越え、五輪初のメダル獲得へ勢いを増している。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス