村上が堂々1位通過 唯一の16点台「自分のサーフィンできた」

 「サーフィン・ワールドゲームズ」(11日、木崎浜海岸)

 男子1回戦が行われ、昨年大会4位の村上舜(22)は29組で16・50点をマーク。1回戦の全出場選手の最高点で勝ち上がった。サーフィンの魅力を広めるために、知名度が上がる東京五輪出場に意欲を見せた。アジア最上位になれば、条件付きで五輪の出場権を獲得する。 

 5月のジャパンオープンで初代王者になった村上が堂々の1位通過だ。全選手でただ一人、16点台をマーク。「リラックスして自分のサーフィンができた」と好調なライドを振り返った。

 「試合ではいつも先手を取りたい」と挑んだ序盤で3本の波に乗ると、上位2本の合計点を13・84点の高得点にまとめた。他選手を大きくリードすると、質の高い波を待つ様子を見せ、残り8分程でダイナミックな波乗り。これが8・83点のエクセレントスコアとなり、合計点を伸ばした。「思ったより(波の)サイズはなかったんですけど、長い(波の)壁があって技数がたくさん入った」と、今大会日本勢初の8点超えにうなずいた。

 東京五輪出場を目指しているが、その目的は有名になってサーフィンの魅力を広めること。普段から自身のインスタグラムに波乗りの動画を上げるなど、熱心に普及活動もしている。今大会は五輪に近づくチャンスで「ゴールドを取りたい」。大会を制覇し、夢への距離を縮めにいく。

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