台風が東京五輪に突きつけた宿題…空手プレ大会 集合時刻に集まれたスタッフ「3、4割」

 「空手・東京五輪テスト大会」(9日、日本武道館)

 組織委員会による空手のテスト大会が行われたが、この日の早朝に関東に上陸した、過去最強クラスの台風15号の影響により、大幅な予定変更を余儀なくされた。毎年日本に多くの被害をもたらす台風への対策、対応の必要性を改めて突きつけられた。

 当初、スタッフ65人は午前10時の競技スタートに向け、7時半に集合予定だった。ただ、前日に各鉄道会社の計画運休などの情報をもとに、スケジュールを変更。10時集合、12時競技スタートへと変更していた。ただ、台風による交通の混乱は想像以上で、当日になり、10時に集合できたのは、「3、4割。もう少し集まれるかと思っていたが…」(関係者)。さらに競技スタートを1時間遅らせ、13時開始に変更。3カテゴリーを実施する予定を2カテゴリーに絞り、行った。それでも終了時刻は、予定よりも30~40分押した。最終的にスタッフ全員がそろったのは、午後になってからだった。

 この日は観客に公開しない形で行われたが、前日のプレミアリーグ東京大会にはほぼ満員の8500人の観客が訪れていた。さらに五輪となれば、同時に複数の場所でさまざまな競技が実施されており、さらなる混乱となることは間違いない。

 東京五輪の開催日程となる7月24日~8月9日の日程で、今年にあてはめると日本近辺での台風の発生は5件。今回ほど関東に影響があったものはなかったが、組織委の森泰夫運営局次長は「本番でも起こりうること。対応を協議していきたい」と、話した。

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