空手・植草歩が涙の決勝進出 残り12秒で決めた「金」で復活証明へ

 構える植草歩=日本武道館
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 「空手・プレミアリーグ東京大会」(7日、日本武道館)

 組手は女子68キロ超級の植草歩(27)=JAL、男子84キロ級の荒賀龍太郎(28)=荒賀道場=が決勝進出。男子形で世界選手権3連覇中の喜友名諒(29)=劉衛流龍鳳会=も安定した演技で高得点を並べ、決勝に駒を進めた。決勝は8日に行われる。

 大粒の汗とともに、気づけば涙があふれた。元世界女王の植草が“雪辱”の決勝進出。準決勝では18年世界選手権決勝で敗れたギリシャ選手を相手に、残り12秒で決勝点。「やってきたことは間違ってなかった」と感慨深げに振り返った。

 7月のアジア選手権は初戦敗退。積み上げたはずの自信は粉々だった。「悩んだ。人生で初めてすごく考えた」。気づいたのは雑さ。オフのフィジカル強化でパワーやスピードは増したが、その分不用意な攻めにより失点が増えたと分析した。

 東京五輪会場となる日本武道館。指導する母校・日体大柏高の生徒や多くの観客の声援にも背中を押された。「弱気な自分と葛藤する中で助けになった」と植草。「今までで一番自信がない、苦しい試合だった」と言うが、強い自分を奮い立たせて畳にあがった。

 「金」にこだわり、4日にはネイルサロンで手足の爪を金色にした。「優勝して、やっぱり植草は強いとみんなに言ってもらいたい」と植草。復活を証明する。

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