39歳・飛び込み寺内健が優勝!ノーミスで個人でも五輪「引退する瞬間まで進化」

 「飛び込み・アジアカップ」(7日、クアラルンプール)

 男子3メートル板飛び込みで寺内健(39)=ミキハウス=が426・10点で優勝して東京五輪出場枠を獲得し、日本水連の選考基準により、この種目の五輪代表に決まった。坂井丞(ミキハウス)は394・90点の4位だった。寺内と坂井のペアは7月の世界選手権で男子シンクロ板飛び込みの五輪代表に決まっており、寺内は2種目目の代表権獲得となった。

 決まれば高得点となる2度のひねり技。男子3メートル板飛び込みの寺内は夜空を背景に高々と飛び出し、入水まできれいに決めた。これぞ寺内という基本に忠実な演技で頂点に。2枚目の五輪切符をつかみ「自分らしい戦いができた」と、してやったりの表情だった。

 2位で迎えた3回目、ひねり技で77・55点の高得点を出し首位に浮上した。地元マレーシアのライバルは40点台、50点台の失敗があったが、寺内は崩れない。自身の演技で最も難易率が高い5回目のひねり技をきっちり決め、突き放した。

 ペアで競うシンクロ種目の五輪出場を決めても満足せず、優勝で日本代表入りが決まる今大会に備えた。鍛錬の成果を発揮し「30年弱、培ってきたものは間違っていなかった」と笑った。

 膝や肩の痛みは絶えず、この日も痛み止めを飲んで出場。「引退する最後の瞬間まで進化したい」との執念を実らせ、磨いてきた技を東京五輪で披露する権利を手にした。「地元開催の五輪は自分が盛り上げたいし、花道は自分でつくらないと」と気持ちを高ぶらせた。

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