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【五輪予想図】すっきり選考でマラソン復活を…松野明美さんの思い

 2020年東京五輪開幕まで1年を切った。15日には男女マラソン代表各2人を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が行われる。デイリースポーツのマラソン評論でおなじみの88年ソウル五輪女子1万メートル、93年世界陸上女子マラソン代表の松野明美さん(51)が代表選考への思い、マラソン復活へのエール、そして五輪・パラリンピックへの期待を大いに語った。

  ◇  ◇

 一発選考のMGCが楽しみですね。こんなにわかりやすいレースはないですし、私たちのときに比べてずいぶん透明性が出てきました。ここで代表に決まれば早い段階で準備ができるのもいいですね。ただ、決まるのは男女とも2人。3人目の選考でもめたりしないかが心配です。

 私も“3人目”でした。バルセロナ五輪(92年)の年に「(女子マラソン代表に)私を選んで下さい」という記者会見を開きましたが、ああいう会見をする選手が出ないよう、誰もが納得いくように、そしてOBが良かったな、変わったなと思えるように選んでほしいです。

 MGCの話に戻りますが、発着点以外は五輪と同じコース。勝負どころは一目瞭然、36キロから41キロまで続く上り坂です。それまでは平たんで、いかに力をためられるか。誰が勝ってもおかしくない、面白いコースです。マラソンは高速化しましたが、オリンピックでは2時間24~25分の勝負。誰が代表になるかわかりませんが、高い気温にも湿度にも慣れている日本選手にも十分チャンスはあります。

 コースを見ると、日本橋と神保町を3回通ります。この辺りは特に、沿道の人が多くなるでしょうね。3回も同じ所を回るのは、外国人は嫌なはず。日本の選手向きでしょうし、先に同じコースで真剣勝負ができるのも有利です。男子は力をつけてきましたが、女子は久々のチャンス。ここでメダルを取れなければ10年は取れないでしょうから頑張ってほしいです。

 五輪の独特の雰囲気は、30年たっても忘れられません。1万メートルのスタート前、各国の旗の中に日の丸を見つけたときは本当に心強かったです。スタートした瞬間は、死んでも幸せだろうなと思いました。走り終えて倒れ込んでいると、イギリスのマッコルガン選手が手を差し伸べてくれました。熊本弁しかしゃべれなかった私ですが、あのときは目と目で会話ができました。

 スポーツには言葉を超えて伝えられる力がある。選手だけでなく観客にもボランティアにも体感して頂きたいですね。私は地方出身で、なかなか身近に感じにくいところもあるのですが、東京だけの五輪・パラで終わらないよう地域の活性化にもうまくつなげてほしい。スポーツで気持ちを一つにして、平和に向かって日本が世界がいい方向に向かう大会になってほしいです。

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