大坂なおみ、連覇ならず…世界ランク1位から陥落 左膝不調でラリー根負け

 「テニス・全米オープン」(2日、ニューヨーク)

 女子シングルス4回戦で2連覇を狙った第1シードの大坂なおみ(21)=日清食品=は第13シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)に5-7、4-6で屈し、ベスト8入りはならなかった。大坂は同じ1997年生まれのベンチッチに今季3戦3敗。大会後の9日付世界ランキングで1位からの陥落が決まり、世界2位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)が1位に返り咲く。

 2連覇に届かなかったが、成長を実感したからこそ表情が明るかった。大坂はどん底だった春先や初戦敗退のウィンブルドン選手権とは違い、進むべき道が見えた様子。速いテンポのラリーが効果的と仕掛けてきたベンチッチに屈し「ベストなプレーをする選手に対しても何とか勝たないと。この夏は多くのことを学んだ」と納得した表情を見せた。

 5回以上のラリーで大坂は10ポイントにとどまり、ベンチッチが26ポイント。ベースラインの勝負で根負けした格好だ。前哨戦で痛めた左膝の状態も万全ではなく、第2セット途中には痛み止めの薬を飲み「自分の動きが悪かった」と認めた。

 マークされる中で勝ち切るには厳しい状態や劣勢から流れを戻すため、戦術などの引き出しの多さが不可欠。大坂は「まだまだ成長できる」と伸びしろを強調する。1月に全豪オープンで四大大会2連勝を達成するなど「執筆途中の本」とたとえた激動の1年で、今大会の章のタイトルを「プロセス」と表現した。さらに強くなるための過程だ。

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