渡名喜風南が銀!返り咲きならずも収穫1敗 モンゴル武者修行の成果を確信

 「柔道・世界選手権」(25日、日本武道館)

 女子48キロ級決勝は、17年世界女王の渡名喜風南(23)=パーク24=が18年女王のダリア・ビロディド(18)=ウクライナ=に挑んだが、技ありで優勢負けし、2年連続で銀メダルだった。

 返り咲きはならなかった。昨年の決勝で敗れたビロディドと1年ぶりの対戦。渡名喜は身長で24センチ上回る相手に払い腰で技ありをとられて惜敗した。東京五輪1年前の大舞台。ここで勝っておきたかった世界女王に4連敗を喫した。

 「この1年、ビロディドを意識してやってきたことをやろうと思った」と相手の組み手に対する対応は見せた。「勝てる自信しかなかった」と言うだけに「悔しい」と唇をかむ。それでも終盤にはスタミナで上回り、抑え込みに持ち込む寸前の好機もつくった。「去年は何もできなかったが、去年よりはいい内容だった」と手応えは十分に残った。

 自身が課題としている体幹強化を目指し、今年1月には単身でモンゴルに渡った。同国代表の練習に参加し、モンゴル相撲の形で組み合う乱取りや山道を走るトレーニングなどを敢行。「モンゴル相撲で体さばきなどをやっていろんな技のかけ方につながっていると思った」と新たな視点も見つけた。

 この日は準決勝まで寝技を中心に一本勝ち。日本女子の増地克之監督も「(最近は)安心して見られる」と成長を認める。モンゴルでは食事もすべて現地に合わせた。好きではなかった肉類も「牛肉はおいしいと思えるようになった」と言う“肉食女子”が、東京五輪まで待ったなしで進化する。

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