八村&渡辺雄のNBAコンビが躍動 日本が格上ドイツに逆転金星 2人で計51得点

 シュートを放つ八村(左)
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 「バスケットボール男子・強化試合、日本86-83ドイツ」(24日、さいたまスーパーアリーナ)

 31日に中国で開幕するW杯に出場する世界ランキング48位の日本は同22位のドイツに86-83で逆転勝ちし、金星を挙げた。エースの八村塁(21)=ウィザーズ=が両軍最多の31得点。右足首の捻挫から完全復活した渡辺雄太(24)=グリズリーズ=も20点と、NBAプレーヤー2人で51点を奪いチームを勝利に導いた。女子で世界ランキング10位の日本は同39位の台湾と対戦し、91-59と快勝した。男子は25日に同51位のチュニジアと、女子は同じく台湾と対戦する。

 地鳴りのような大歓声が四方から注がれた。NBA選手4人を擁するドイツを相手に日本は残り1分45秒で逆転。日本代表戦では過去最多1万8355人の大観衆は立ち上がり、叫び、跳びはねて喜びを分かち合った。揺れるアリーナに「皆さんの前でドイツのような強豪国に勝てて良かった」と八村。エースの奮闘がチームに火をつけた。

 第1Qは16点中12得点と孤軍奮闘。一時は最大12点差をつけられたが、反撃ののろしを上げたのもまた八村だった。38-50の第3Q残り7分、豪快なダンクシュートをさく裂。3点シュートも決めるなど一気に流れをつかむと、渡辺雄も要所で効果的に加点。残り10分で3点差とした。

 さらに第4Q残り2分39秒で渡辺雄がダンクシュート。ファジーカスの3点シュートで1点差とすると、馬場の果敢なアタックでフリースローを獲得し一気に逆転。終わってみれば八村は両軍最多31点、渡辺雄も2番目の20点を奪い“NBAコンビ”で51点を量産した。

 「(ドイツは)日本なんかに負けたくないって気持ちできて、僕らが勝てた。大きいことだし自信につなげたい」と八村。右足首捻挫からの完全復活を証明した渡辺雄も「徐々に力をつけてきていると感じたし、世界との距離も詰まっている」と胸を張った。

 W杯の目標にラマスHCはかねて「欧州勢からの初勝利」を掲げてきた。「W杯へ向けて大きな1勝になった」と渡辺雄が言うように、強豪相手に逆転勝利は何よりの収穫。W杯が刻一刻と迫る中、鳴りやまない歓声と拍手がその期待値の高さを示していた。

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