高山勝成に最強援軍 旧敵イーグル氏が太鼓判

 東京五輪を目指す高山勝成(左)の練習パートナーを務めたイーグル・デーン・ジュンラパン氏=大阪天神ジム
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 東京五輪を目指す元プロボクシング世界4団体制覇王者の高山勝成(36)=名古屋産大=が22日、東海地区予選(31日開幕、岐阜)を前に大阪市内で練習を公開した。11月の全日本選手権(鹿児島)の出場権がかかる今大会へ向けて、最強援軍を得ていたことも明かした。

 この日、練習場所の大阪天神ジムには、日本で「イーグル京和」として活躍した元WBC世界ミニマム級王者でタイ出身のイーグル・デン・ジュンラパン氏(40)の姿があった。同級王者だった高山が05年に対戦して判定で王座を奪われた旧敵だ。イーグル氏は今回、高山の練習相手として来日し、今週初めから本番さながらのスパーリングを約10ラウンドこなしたという。元タイのトップアマからプロの世界王者となったイーグル氏から助言を受けた高山は「アマを経験してプロになった世界王者。とてもよい練習ができた」と感謝した。

 高山は4月にイーグル氏が経営するタイのジムで合宿を行った。その際、08年に引退した元王者が現在も体重を約52キロにキープして選手の練習相手を務めていることから、パートナーを打診。イーグル氏も「応援したい」と快諾した。

 優勝者が全日本選手権の出場権を得る今大会。高山が出場するフライ級は、日本連盟推薦で全日本出場権を得ているWBO世界フライ級王者・田中恒成の兄で元全日本王者の田中亮明(25)=中京学院大中京高教=がエントリーしなかったため、18年ジャカルタアジア大会代表の坪井智也(23)=自衛隊体育学校=ら計3人で争うことになった。関係者によると、イーグル氏のスタイルが坪井と似ていたことも収穫の一つだった。

 イーグル氏は高山について「フットワークが速くパンチが重い。アマトップレベル」と太鼓判。「彼は本当にボクシングが好きなので応援している」とエールを送った。高山も「14年前に負けた時には本当に悔しかったが、今回日本に来てくれてうれしかった。悔いが残らないように思い切り戦いたい」とかつてのライバルの友情に応えるつもりだ。

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