AS五輪種目でメダルゼロ 井村HCは東京へ危機感「とにかく行くしかない」

 井村ヘッドコーチ
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 「水泳・世界選手権」(19日、光州)

 アーティスティックスイミング(AS)のチーム・フリールーティーン(FR)決勝が行われ、日本は93・3667点で4位だった。ASの五輪種目は3大会ぶりにメダルなしに終わった。

 1978年から代表を率いる名将は試合前の昼過ぎ、コーチ人生初の決断を下した。「この流れは変えられない。なぜか。負けて何も得ないんじゃ、バカじゃないですか。何かを得て帰りたかった」。井村雅代ヘッドコーチ(HC、68)が試合を見守ったのは定位置の壇上ではなく観客席。「いい勉強になりました」。12カ国全チームに熱視線を送った。

 東京五輪前年の大舞台で、日本は五輪種目のデュエットとチームの計4種目で3大会ぶりにメダルなし。危機感はあるが、だからこそ「的外れなことはしたくなかった」と、日本とライバル国の現在地を見定めた。

 祭りをテーマにしたFRを演じたが「どこから見ても合っているのが日本。それができてない。演技もへにゃへにゃ」と指摘。しかし欠点だけに目を向けるのはやめた。未完成と分かった上で臨んだ今大会。4位の座はキープしていることに「きっと良さがある。逆の発想をしだした」。長所と短所の両方を理解した上で1年をかけて巻き返しを図る。

 「とにかく行くしかない。(時間は)あってもなくてもやるしかない」と井村HC。エースの乾友紀子も「悔しさや世界で勝つ難しさを肌で感じた。変われると思う」。4番手という序列を崩しにいく。

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