東京五輪内定1号の寺内&坂井 ともに予選敗退で個人内定は持ち越し

 「水泳・世界選手権」(17日、光州)

 男子3メートル板飛び込み予選が行われ、シンクロ板飛び込みで東京五輪内定1号となった寺内健(38)と坂井丞(26)=ともにミキハウス=は予選敗退に終わり、個人での東京五輪内定は持ち越しとなった。寺内が395・80点の19位、坂井が375・00点の28位で上位18人による準決勝進出を逃した。アーティスティックスイミング(AS)のソロ・フリールーティン(FR)決勝で乾友紀子(井村ク)が93・2000点で3位となり、同種目では日本勢で初めて表彰台に立った。

 東京五輪行きの切符を誰よりも早くつかんだ2人が苦しんだ。今大会で12位以内に入れば個人種目での代表内定が決まった寺内と坂井だが、入水で乱れが出るなど持ち味の美しい飛び込みを見せきれず。38歳の寺内は「個人の取り組みをもう一度考えないと」とうつむきがちに話した。

 歓喜から中3日。「決めた安堵(ど)感は少なからずあった。やってやろうと思っても、どこか気持ちが入りきらなかった。調整不足」と坂井が言うように、感情のコントロールは難しかった。

 また、高難度の演技を展開する海外勢を前に坂井は「個人のメダルは簡単じゃない。難易率を上げられれば、シンクロの方が期待できると思う」と持論を展開。これまで2人は個人中心で練習を重ねており、拠点も関東と関西。練習機会は限られていた。

 1年前に内定を得たからこそ、シンクロ中心の練習にシフトする選択もあるが、個人代表入りのチャンスもまだ残る。熟考し、納得いく形でひのき舞台を迎えたい。

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