シンクロ板飛び込みの寺内・坂井組が東京五輪内定1号「やっとスタートライン」

男子シンクロ板飛び込み決勝 寺内(左)、坂井組の演技=光州(共同)
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 「競泳・世界選手権」(13日、光州)

 男子シンクロ板飛び込み決勝が行われ、予選2位の寺内健(38)坂井丞(26)=ともにミキハウス=組は、389・43点で7位となり、全競技を通じて個人での東京五輪内定1号となった。シンクロ競技の日本勢の五輪出場は初。96年アトランタ五輪に高校1年で出場した寺内は夏季最多タイの6度目の五輪に内定し、坂井はリオに続き2度目の五輪を決めた。

 8位以内なら五輪切符を手にできる状況の中、5本を終え8位。9位米国とはわずか3・54点差だった。「つらかった」と坂井。普段得点を確認しない寺内も、坂井やコーチらの様子から「感じていた」と苦笑いで振り返った。最終6本目は前宙返り3回半エビ型。コーチの「いつも通り」という指示を胸にきっちりと演技をまとめ、77・52点。予選より2点近く得点を伸ばした。

 技の難易率は決勝に進んだ12カ国中最低クラス。それでも安定感ある演技と、高い同調性できっちり得点を積み重ね、8位以内を死守した。「粘り強く戦えた結果」と寺内。坂井も「終わってみればうれしい。やっとスタートラインに立てた」と喜びをかみしめた。

 2人は17日から行われる男子3メートル板飛び込みにも出場予定。個人種目は決勝進出(12位以内)で代表に内定する。

 寺内健(てらうち・けん)1980年8月7日、兵庫県宝塚市出身。小学5年で競技を始め、01年世界選手権で銅メダルを獲得。五輪は96年アトランタ大会に15歳で出場し、08年北京まで4大会連続出場。00年シドニーの高飛び込みの5位が最高。09年に引退したが、11年に現役復帰した。12年ロンドン出場は逃したが、16年リオで5度目の五輪に出場した。170センチ、70キロ。

 坂井丞(さかい・しょう)1992年8月22日、神奈川県相模原市出身。元飛び込み選手でコーチをしている両親の影響で飛び込みを始めた。麻布大付高、日体大卒。16年リオ五輪では3メートル板飛び込みで予選22位。17年世界選手権では同種目を予選6位で通過するも、決勝は13位に終わった。171センチ、58キロ。

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