五輪目指す高山勝成 第一関門突破、愛知県Vで東海地区選考会へ

 「ボクシング・全日本選手権愛知県選考会」(7日、名古屋工学院専門学校)

 東京五輪を目指す元プロボクシング世界4団体制覇王者、高山勝成(36)=名古屋産大=がフライ級決勝に出場。藤原幹也(22)=中央大=を2-1判定で下し、東海地区選考会(8月、岐阜)に進出した。東海地区で優勝すれば、東京五輪予選につながる全日本選手権(11月、鹿児島)へ進める。

 関東大学リーグに所属する藤原と序盤から打ち合いを展開した高山は、プロ時代にはなかった2日連続の試合でも持ち前のスタミナを発揮。ボディーワークで相手のパンチを最小限にとどめ、手数でポイントを稼いだ。採点は29-28、29-28、27-30の2-1だった。

 試合後、藤原と抱き合って健闘をたたえ合った高山は「連戦を戦って勉強になった。次につながる2日間。まずは第一関門を突破した」とアマ初優勝に胸をなで下ろした。また、課題も多く残ったようで、10点満点の「1か2」と評価した前日の初戦に続き、この日も「2です。まだまだ修正点がたくさんある」と表情を引き締めた。

 高山と激しい打ち合いを繰り広げ、観客を沸かせた藤原は、大学4年生で最後の個人戦となった。元世界王者との対戦をラストファイトとするといい「緊張感はめちゃくちゃあった。やりきった気持ち。いい経験になりました」と笑顔。高山に「東海地区でも頑張ってください」とさわやかにエールを送っていた。

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