貴景勝 右膝耐久テストクリア「不安全くない」4日に最終判断

 「大相撲名古屋場所」(7日初日、ドルフィンズアリーナ)

 右膝負傷で先場所を途中休場した大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=が3日、連日の相撲を取る稽古を行った。強行出場に関し周囲は慎重だが「不安、怖さも全くない。今の段階では確実に出る」と迷いない決意を語った。

 貴景勝はこの日、幕下以下相手に7番。前日同様、低い踏み込みや足の運びをチェックした。出稽古に来た体重185キロの十両明瀬山(木瀬)のぶつかりに胸を出し右膝の耐久テストもクリアした。

 44日ぶりに実戦を再開した前日、出場意向は固まった。一夜明けても患部の状態は良好。「ベストで臨めたらいい」と初日を見据えた。

 関取との稽古を行わない異例の“ぶっつけ”も経験でカバーする。新入幕の17年初場所は左足首を負傷し、場所前に全く相撲を取らずに出場した。初日から4連敗したが、最終的に7勝8敗。当時と比較すれば「(今は)体はいい」と、悲観する材料ではない。

 前日には元小結で相撲解説者の舞の海秀平氏が出場に否定的だったが本人は自信。「簡単に言えば膝は万全に近い。それを慎重にやってきただけ。全く心配する必要はない」と言い切った。

 稽古後、貴景勝と話し合った師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「関取衆と稽古しないとちょっと…」と不安は隠せなかった。4日の稽古後、師弟で話し合い、出場の可否を最終決定する。

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