サニブラウン快挙で日本短距離再び活性化 日本選手権で桐生と9秒台対決へ

(左から)サニブラウン、桐生、山県
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 「陸上 全米大学選手権」(7日、米テキサス州オースティン)

 男子100メートルの決勝が行われ、サニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が日本記録を更新し、日本人初の2度目の9秒台となる9秒97(追い風0・8メートル)で3位に入った。17年9月に桐生祥秀(現日本生命)がマークした9秒98の日本記録を0秒01更新した。オドゥドゥル(ナイジェリア)が9秒86で優勝した。

 先に抜け出したオドゥドゥルに、中盤から歯を食いしばりながら力強い加速で追いすがった。3番手でゴール。一瞬の時を経て、日本記録となる9秒97が表示された。「いつか出るんじゃないかな」と話していた日本最速の証。ただ、将来の「世界最速」を目指す20歳にとっては通過点でしかない。

 27日に開幕する日本選手権では、世界選手権(ドーハ)の切符を懸けて、前日本記録保持者の桐生、日本歴代3位の10秒00を持つ山県亮太(セイコー)、5月に10秒04をマークした小池祐貴(住友電工)らと激突する。

 桐生は記録を更新できなかった昨季を振り返り「(日本記録が)1年もっちゃったというのもあって、余裕ではないけど、気持ちの面でマイナスの部分があったと思う」と話していた。海の向こうからの“衝撃”が、再び日本スプリント界を活性化させるか。“日本最強”を懸けた戦いはかつてないほど熱いものになる。

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