貴景勝が再休場 再々出場は「ない」と千賀ノ浦親方 7月場所はかど番に

 碧山にはたき込みで敗れた貴景勝=19日
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 「大相撲夏場所・9日目」(20日、両国国技館)

 新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=が9日目の20日から再休場した。日本相撲協会に休場を届け出た。右膝負傷での休場から再出場した8日目の19日、小結碧山(春日野)戦ではたき込まれ3敗目(3勝2休)を喫した。

 前日の深夜、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が電話で「休場しよう」と親方としての決断を通告。本人は「はい、分かりました」と受け入れた。

 貴景勝は4日目の御嶽海(出羽海)戦で右膝を負傷。右膝内側の靱帯損傷で加療3週間と診断されたが、8日目、わずか4日で土俵に戻った。

 この日朝、本人は病院で診断を受け、部屋には姿を見せず。朝稽古後に親方が対応した。「昨日夜遅く、連絡して師匠の私から休場ということを貴景勝に伝えた。貴景勝は昨日の相撲で納得したんじゃないかな。昨日はああいう残れない相撲だった」と説明。

 前日は打ち出し後、部屋で会談。本人は出場続行の意向だったが、深夜まで熟慮した親方が弟子の将来を思い決断した。患部を悪化させたわけではないが、本来の動きができないのは明らかだった。

 わずか1日での再休場。協会の看板である大関、横綱が出場→休場→出場→休場となったのは昭和以降初。不名誉な歴史を刻んだ。「国技館で足を運んでくれるお客さん、ファンに申し訳ない。協会にも大関が出場したり、休場したりするのは申し訳ない」と、親方は謝罪した。「本人も責任に敏感。心苦しいと言っていた」と、明かした。

 早すぎる復帰を疑問視する声は上がっていた。親方は「再出場は間違っていなかったと私は思う。経験するという考えを本人は持っていた。本人は何でもやってみたい気持ちの男。本人の相撲人生だから」と後悔はない。

 再々出場の可能性に関し「ないです」とキッパリ否定。今後はいきなりかど番となる名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)へ向け、まずは治療に専念する。親方は「さらに強くなったというように努力して土俵に戻って来るように」と弟子の思いを代弁した。

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