体操・村上茉愛、棄権で世界選手権消滅 寺本明日香に「あとは任せた」

試合後、棄権した村上(左)と抱き合う寺本=東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザ(撮影・出月俊成)
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 「体操・NHK杯」(18日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 女子個人総合が行われたが、体操女子の18年世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛(22)=日体大ク=は、両仙腸関節症のため棄権した。10月開幕の世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)の代表入りが消滅したが、今大会で優勝し代表入りした寺本明日香(ミキハウス)に「あとは任せた」と東京五輪での団体出場枠獲得を託したことを明かした。

 村上は代表入りの最低条件だったNHK杯12位以内を棄権のため果たせず、日本代表入りの可能性がなくなった。取材に「1週間前にぎっくり腰のような症状が出て、なんとか試合ができるかなという状況だったんですが、直前の跳馬の練習でまた痛くなった」と告白。「この状況で演技できる自信はありません、とコーチに伝えました」と振り返った。

 自身の代表入りはなくなったが、代表選手に選ばれた寺本、畠田瞳、杉原愛子、梶田凪に「代表に選ばれた選手たちが団体の出場枠を取ってきてくれることを応援したい」と語った。優勝した寺本には「あとは任せた」と伝えたという。「明日香なら大丈夫という意味を込めて」と胸の内を明かした。

 村上は4月の全日本選手権でも腰の痛みに苦しみ、2位に終わり、4連覇を逃していた。男子では絶対的な存在だった内村航平(リンガーハット)が、両肩痛などのために、4月の全日本選手権でまさかの予選落ち。世界選手権出場は極めて厳しい状況になっている。内村に続いて、女子のエースも怪我に泣いた。

 東京五輪の女子団体出場枠は今年の世界選手権で、すでに出場権を獲得している米国、ロシア、中国を除いて9位以内に与えられるが、世界屈指のオールラウンダーである大黒柱を欠くことになり、厳しい状況となった。

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