白鵬、父の一周忌に思い 先場所優勝「平成を締めたぞって報告できた」

 大相撲の横綱白鵬(34)=宮城野=が9日、春巡業先の静岡市で父ムンフバト氏(享年76)の1周忌に天国の父をしのんだ。昨年4月9日、突然の悲報から1年。「ちょうど今頃、巡業中だった。ホテルでたくさん泣いた」と振り返った。

 慌ただしくモンゴルに帰国し、葬儀。再来日後、気丈に巡業復帰したが、心労で体調不良。「気持ちが帰って来ない日が続いた」と、相撲を取れる状態に戻らなかった。

 モンゴル相撲の横綱で、レスリングで64年東京五輪に出場。68年メキシコ五輪で同国初のメダルとなる銀メダルを獲得した。モンゴルの英雄の父との約束が20年東京五輪を一緒に見て、土俵入りを披露すること。「その約束の一部は消えた」と喪失感はあった。

 それでも、「どっかから父は見てくれている。夢にも出てきた」と、父子の夢を持ち続け現役を続けた。

 昨年秋場所で全勝優勝し、復活を報告し、先場所も全勝で42度目の優勝を飾った。「平成を締めたぞって。そういう報告がきょうもできた」と、命日に父への思いをしみじみとかみしめた。

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