大野4年ぶり世界代表返り咲き 後輩丸山の死闘に刺激「先輩も頑張らないと」

 「柔道・全日本選抜体重別選手権」(7日、福岡国際センター)

 今夏の世界選手権(日本武道館)代表選考会を兼ねて行われ、男子73キロ級決勝はリオデジャネイロ五輪金メダルの大野将平(27)=旭化成=が3年ぶり3度目の優勝を果たし、4年ぶりの世界選手権代表に選ばれた。男子は最重量級を除く代表8人が発表されたほか、団体戦90キロ級代表には18歳の村尾三四郎(東海大)が抜てきされた。女子は既に内定していた52キロ級の阿部詩(日体大)ら6階級が発表されたが、最重量級と2枠目代表は21日の全日本女子選手権(横浜)後に決まる。

 大野は大学の後輩である丸山の死闘の直後だっただけに「あんな試合を見せられたら先輩も頑張らないと」と刺激を受けたという。3年ぶりの対戦となった17年世界王者・橋本壮市(パーク24)との決勝では、指導狙いにきた相手の一瞬の隙を見逃さず投げ技で決着。一本勝ちこそできなかったものの「五輪王者が(警戒されて)やりたい柔道をさせてくれないのは腹をくくっている。(試合が)10分だろうが、15分だろうが勝つだけ」と、他の選手とは異次元で戦う覚悟をのぞかせた。

 リオ五輪後は休養を挟んだが、ついに世界代表に返り咲いた。「勝てば勝つほど(重圧で)苦しくなるが、稽古で自分を追い込みながらやっていきたい」。ストイックな東京五輪の大本命がギアを上げてきた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス