苦しむ競泳陣 3日で世界内定3人のみ 平井HC「流れが悪いというだけなのか」

 「競泳・日本選手権」(4日、辰巳国際水泳場)

 7月の世界選手権(韓国・光州)代表選考会を兼ねて行われ、男子200メートル自由形で松元克央(22)=セントラルスポーツ=が派遣標準記録を突破する1分45秒63で2連覇を達成し、代表に内定した。男子100メートル背泳ぎでは第一人者の入江陵介(29)=イトマン東進=が53秒53で6年連続8度目の優勝を飾ったが、個人での内定はならず。今大会の代表内定者は3日目を終了時点でわずか3人と、苦しい戦いが続いている。

 1年半後に東京五輪が近づいているとは思えないほど、今大会は重苦しいムードが漂っている。3日間で13種目の決勝レースが終わったが、世界選手権内定者はわずか3人。日本代表の平井伯昌ヘッドコーチは「3人は寂しい。流れが悪いということだけなのか、分からないが…」と、頭を抱えた。

 この日も100メートル背泳ぎで入江が、準決勝では切れていた派遣標準を突破できず。「不甲斐なさ過ぎて、悔しい」と、うつむいた。ここまで男女100メートル平泳ぎなど、内定が想定されていた主力にも不発が続出。リオ五輪以降、派遣記録は17年が世界ランク24位相当、18年が同20位、今年が同16位と、五輪を前にハードルを上がっているのは確かだが、あまりにも物足りない。

 女子100メートル平泳ぎ2位ながら、派遣標準を突破できず、代表を逃した鈴木も「標準が高すぎるとも思ったけど、その記録を持っていないと世界で戦えない。思い知らされた」と、危機感を募らせた。

 残り4日、トビウオジャパンの真価が問われる戦いになる。

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