逸ノ城1敗死守 初優勝の夢千秋楽までつないだ「一番に集中」

 「大相撲春場所・14日目」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 平幕逸ノ城は大関とりに挑む関脇貴景勝をはたき込みで破り1敗を守った。千秋楽、白鵬が勝てば優勝、逸ノ城が敗れた時点でも白鵬の優勝が決まる。逸ノ城が勝ち、白鵬が敗れた場合のみ優勝決定戦に持ち込まれる。

 逸ノ城は相手が立ち合いで伸ばしてきたもろ手に「来たと思った」と冷静に対処し、一気にはたき込んだ。1敗を死守し、支度部屋では全勝を守った白鵬の一番を見届けた。初優勝の夢を千秋楽までつないだ大巨漢は「あしたの一番に集中して」と自らに言い聞かせるように2度繰り返し、気を引き締めた。

 好調ぶりが目立つ今場所。勝手に体が動いているのか、考えて相撲を取れているのかを聞かれると「両方ですね」と即答した。新入幕の14年秋場所以来の13勝目。当時は勢いに乗る相撲で旋風を巻き起こしたが、「またその時とは違う」とキッパリ。言葉は少ないながらも、自身の成長に自負を漂わせた。

 帰り際には、今日は何を食べるかを問われ、しばらく沈黙した後「焼き肉…」とつぶやき、報道陣の笑いを誘った。さらに、好きな部位について「ハラミ。あとはタン」と流れるように言い残し、場所を後にした。ぼくとつさも魅力な25歳が、食い倒れの町で星をむさぼり食う。

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