羽生結弦、復活の世界選手権へ オーサーコーチも自信「まあ見ててよ」

 フィギュアスケート男子のソチ、平昌五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=が18日、4カ月ぶりの実戦となる世界選手権(20日開幕、さいたまスーパーアリーナ)に出場するため、羽田空港着の航空機で帰国した。昨年11月のロシア杯で負った右足首の状態も「大丈夫」と明言。19日の公式練習から参加する見込み。2年ぶり3度の優勝に向けて、ベールに包まれていた五輪王者の状況がいよいよ明らかになる。

 その柔和な笑みに、底知れぬ自信が感じられた。右足首のじん帯を損傷した昨年11月のロシア杯で松葉杖で表彰式に登場した11月18日以来、実に120日ぶりの公の場。黒のウエア姿で姿を見せるとカメラのフラッシュを浴び、約100人のファンから黄色い歓声が飛んだ。両足でしっかりと日本の地を踏みしめた羽生は、右足首の状態を問われ「大丈夫です!」と、キッパリ。終始笑顔で、大会に向け「頑張ります」と力を込め、一般とは別の導線で宿舎へと向かった。同便で到着したブライアン・オーサーコーチも「いい感じだよ。まあ見ててよ」と、自信ありげに言ってのけた。

 ロシア杯のフリーの公式練習中、4回転ループを跳んだ際に右足首を負傷した羽生は、その後、フリーに強行出場し、優勝を飾ったが、日本に帰国し、精密検査を受けたところ、右足関節外側じん帯損傷、三角じん帯損傷、右腓骨(ひこつ)筋腱(けん)部損傷と診断。3週間の安静と1カ月の加療が必要とされ、12月のGPファイナル、全日本選手権を欠場した。日本連盟の定めた世界選手権選考要項の負傷者への救済条項により、代表入りを決めた。年明けから氷上練習を再開し、世界選手権に向けて調整してきた。

 19日の公式練習から参加の見込み。日本での試合出場は16年11月のNHK杯以来、約2年半ぶり。会場のさいたまスーパーアリーナは、14年に初めて世界王者となり、GPファイナル、ソチ五輪と合わせて、史上2人目の3冠を達成した時と同じ思い出の会場でもある。

 平昌五輪でも右足首の故障による長期ブランクをものともせずに、連覇を成し遂げた不屈のヒーロー。2年ぶり3度目の世界王座で、羽生結弦は再び伝説となる。

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