張本智和&石川佳純ペアが誕生!“11歳差”も「遜色ない」と宮崎強化本部長

 日本卓球協会は9日、都内で理事会を開催し、4月の世界選手権(ブダペスト)のダブルス代表を決定した。混合ダブルスでは、張本智和(15)=エリートアカデミー=と、石川佳純(26)=全農=の男女エース同士によるペアが誕生。世界ランクはともに国内トップの4位で、宮崎義仁強化本部長は「五輪に向けて1つ強力なペアをつくりたい。最高位の2人を組ませて試す」と意図を説明した。

 卓球のダブルスは、フットワークなどの関係から右利きと左利きのペアが有利とされる。現在、東京五輪代表に最も近い位置にいる張本は、男子上位で唯一の右利き。石川は女子上位で唯一の左利きとあって、ペア結成の機運は高まっていた。石川は以前、張本とのペア結成の可能性について聞かれ、「私もチョレイと言います(笑)」と意欲をのぞかせていた。

 張本はシングルス、男子ダブルス(パートナーは木造勇人)と3種目でフル回転が期待される。ペア初結成の石川とは11歳差となるが、宮崎強化本部長は「全日本選手権のダブルスでも先輩を引っ張るリーダーシップを見せた。張本の勝負に懸ける勢いやバイタリティ、『僕が全部勝たせます』という彼の勝ち気なところは世界と戦えるし、本物だと。石川と組ませても全く遜色ない」と太鼓判を押した。

 ただ、来年1月に決まる男女各3人の東京五輪代表の中から、最も金メダルの可能性が高いペアを五輪本番ギリギリまで見極める見通しだという。宮崎強化本部長は「固定するのではなく、今後のツアーでは張本&伊藤(美誠)とか、張本&平野(美宇)、水谷(隼)&伊藤とかも可能性はある」と明かしつつも、未知数の可能性がある張本&石川ペアについて「もし世界選手権で優勝したら、東京五輪も見えてくるかもしれない」と“化学変化”を期待した。

 張本&石川ペアは世界選手権を見据えて、26日開幕のワールドツアープラチナ・カタール・オープン(ドバイ)が初陣となる。

 ◆卓球の東京五輪への道

 男女ともに今年1月から1年間の国際大会のポイントによる2020年1月発表の世界ランキングで、日本勢の上位2人がシングルス代表に決まる。団体戦代表各1人はシングルスおよび、ダブルスの相性などを考慮して強化本部が決める。新種目の混合ダブルスは、代表に決まっている男女各3人の中で相性などを考慮してペア1組を決める見込み。

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