大迫傑の棄権に瀬古リーダー「無理しても何のメリットもない」と安ど

 「東京マラソン」(3日、東京都庁~東京駅前)

 男子は2時間4分48秒のビルハヌ・レゲセ(エチオピア)、女子は2時間20分40秒のルキ・アガ(同)がともに初優勝。昨年10月のシカゴで2時間5分50秒の日本新記録をつくった大迫傑(ナイキ)は29キロ過ぎで棄権した。20年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(9月15日)への出場権は、2時間10分21秒で日本人トップの5位に入った堀尾謙介(中大)、6位の今井正人(トヨタ自動車九州)、7位の藤川拓也(中国電力)、8位の神野大地(セルソース)の男子4人が新たに獲得し、合計28人になった。女子は新たな出場権資格者は出なかった。

 極寒のレースとなった。雨天に加えスタート時の気温は5・7度。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、「記録は難しいと思った」と言い、大迫の棄権も、すでにMGC出場権を獲得しているだけに「無理しても何のメリットもない。やめて逆によかった」と安堵の表情。「予想より速いペースだった。つこうか、離れようかという感じで足に負担がかかった結果ではないか」と推測した。

 新たなMGC出場権資格者については「10人程度いくのではないかと思っていたが、残念ながら4人だった」と予想外の少なさだった。しかし、「若い堀尾選手はまだまだ伸びる」と期待。今井には「さすがベテランの力」、神野には「失敗を繰り返したが、苦労したことが身になってよかった」と箱根の“山の神”2人には賛辞を贈った。また、藤川についても「(実業団の)監督からものすごくいい練習ができたと聞いていた。2時間6分の力があってMGCを獲得したと思う」と評価していた。

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