紀平梨花“休みま宣言”世界選手権へ「とにかく練習」 帰国即28日から米合宿へ
フィギュアスケートのチャレンジ・カップ(オランダ・ハーグ)でショートプログラム(SP)2位から逆転優勝し、国際大会6連勝とした紀平梨花(16)=関大KFSC=が26日、関西空港に帰国した。3月の世界選手権(さいたま)へ向け、28日から米コロラドに渡り合宿を敢行予定。猛練習で女王の座を射止めてみせる。アドバンスド・ノービス女子を制した11歳の本田紗来(さら・京都醍醐FSC)も凱旋帰国した。
到着ゲートを抜けると、テレビカメラがずらり。もはや見慣れた光景だ。今季国際大会六つ目の金メダルを胸に「自信をなくさないような演技だったのでよかった」と大会を振り返った紀平は「とにかく今は世界選手権に向けてちゃんと頑張ろうという気持ち」と、大注目の中で迎える日本開催の大舞台へ、決意を新たにした。
目指すは初出場初優勝。「一番効率のいい環境で、世界選手権前最後に頑張りたい」と、帰国2日後の28日には米コロラドでの合宿に向かう強行日程を組んだ。約10日間、45分の氷上レッスンを1日最低4コマはこなす予定。「とにかく世界選手権でノーミスの演技をできるようにっていうことだけを考えて練習したい。曲かけの練習をメインでやりたい」としており、うち3コマはプログラム練習に当てる意向だ。異国の地で猛練習を積み、好感触をつかみたい。
特に鍵となるのはSP。昨年12月のGPファイナルではトリプルアクセル(3回転半)を完璧に決め、世界最高点をたたき出したのを弾みに五輪女王ザギトワ(ロシア)に勝利した。「まずSPっていう気持ちで。イメージが完璧に整っている状態でSPに挑んで、SP、フリーとも両方ノーミスでできれば」と紀平。自身が描く勝利へ道のりを形にすべく、最終調整に入る。