岡田久美子5連覇は“大迫走法”がヒント 日本選手権20キロ競歩

 「陸上日本選手権・20キロ競歩」(17日、六甲アイランド甲南大周辺コース)

 今秋の世界選手権(ドーハ)代表選考会を兼ねて行われ、男子は高橋英輝(富士通)が1時間18分0秒、女子は岡田久美子(ビックカメラ)が日本歴代2位の記録となる1時間28分26秒で優勝。高橋、岡田はともに5連覇で派遣設定記録(男子=1時間20分0秒、女子=1時間30分0秒)を突破し、世界選手権代表に内定した。

 自己記録(1時間29分40秒)を1分以上更新した岡田は、「暑さ対策をしてドーハ(世界陸上)で優勝したい」と宣言。2020年東京へ向けても「力をつけてあと1、2分は縮めたい」と目標を掲げた。

 躍進の鍵は「フォームの改善。1年間かけて取り組んだ成果が出た」と言う。参考にしたのは、男子マラソンの日本記録保持者、大迫傑。「(つま先から地面に足をつける)フォアフット。上半身から骨盤を前傾させて前に進む」と競歩にアレンジした。「中国選手も腰やお尻の位置が高く、前に進みやすい骨盤の動き。(世界は)そういう流れだと思う」と筋力トレーニングを重ね、フォームを固めた。

 それでも、オープン参加したリオ五輪金メダリストの劉虹(中国)には30秒差をつけられた。前半は先行したが、「13キロで一気に(劉虹が)出てきて離れてしまった。再度までついて行ければ日本記録レベルだった」と力の差を感じた。「男子は世界レベルで戦っているけど、いつか女子の時代も来ると信じてやっている。引っぱっていける存在になりたい」と、女王は進化を続けていく。

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