高橋英輝&岡田久美子ともに5連覇 日本選手権20キロ競歩

デッドヒートを繰り広げる(左から)高橋英輝、山西利和、池田向希
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 「陸上日本選手権・20キロ競歩」(17日、六甲アイランド甲南大周辺コース)

 今秋の世界選手権(ドーハ)代表選考会を兼ねて行われ、男子は高橋英輝(富士通)が1時間18分0秒、女子は岡田久美子(ビックカメラ)が日本歴代2位の記録となる1時間28分26秒で優勝。高橋、岡田はともに5連覇で派遣設定記録(男子=1時間20分0秒、女子=1時間30分0秒)を突破し、世界選手権代表に内定した。15年世界選手権50キロ競歩銅メダルで、今大会をもって引退を表明している谷井孝行(自衛隊)は12位だった。

 終盤は2位の池田向希(東洋大)、3位の山西利和(愛知製鋼)と三つどもえの戦い。残り2・5キロ付近で前に出た池田に「20メートルくらい離された。まずい、負けるなと思った」と苦しい展開となったが、再び追いつき残り500メートルで池田を振り切った。「チャンスをうかがいながら粘った。ラスト20~30メートルで初めて(勝てると)思った」と執念の勝利。ゴール後は倒れ込んでなかなか立ち上がれないほど消耗した。

 昨年1月に右大腿骨を疲労骨折。その後、8月のジャカルタアジア大会まで、故障を抱えたまま出場を続けたことで「フォームを崩して(それが)なかなか直らなかった」と言う。アジア大会後の9月から11月までは故障のリハビリに励み、フォームを整えて臨んだ今レースだった。

 リハビリで「(体の)仕組みを勉強した。この筋肉を使って、と考えることでトレーニングの意味も変わってくる」と苦境もプラスに変えた。世界陸上では、日本人最上位で3位以内に入れば2020年東京五輪代表に内定する。「いい選手がたくさんいる中で代表入りした。そこを強く考えていかないといけない」と高橋は決意を口にした。

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