錦織圭が貫禄4強!初対戦の格下相手にスキ見せず「ミス少なくプレー安定」

 「男子テニス・ABN・AMROワールド」(15日、ロッテルダム)

 シングルス準々決勝が行われ、第1シードで世界ランキング7位の錦織圭(29)=日清食品=は同38位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を6-3、6-2で下して4強入りした。16日の準決勝で世界68位のスタン・バブリンカ(スイス)と対戦する。

 初対戦のフチョビッチとの打ち合いで、錦織は世界ランク38位の相手との実力差を見せつけた。危なげない戦いぶりで4強入りし「1セット目は苦しみながらのラリーも多かったが、しっかりディフェンスできた。2セット目はしっかり自分から攻撃的に打って、結構ものにできた」と収穫を口にした。

 第2セットは先に2ゲームを連取されたが、果敢に前へ出るプレーを織り交ぜて巻き返した。事前の分析で「絶対に自分から打たないとラリーは終わらせてくれない選手。彼はスライスを多く使うので、それを頭に入れていた」と対策を立て、自ら仕掛けてリズムをつかんだ。

 第5ゲームでは深い位置からバックハンドでしぶとく返し、第7ゲームでは会心のリターンエースで決着。いずれもラブゲームでブレークして勝利に突き進んだ。

 今季開幕戦のブリスベン国際で約3年ぶりのツアー優勝。四大大会第1戦の全豪オープンでは準々決勝で無念の途中棄権となったが、好調をキープし「一年の初めからアグレッシブで、ミスも少なくプレーが安定している」と実感を込めた。

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