ザギトワが再び失速 200点届かず2位に終わる 五輪女王に試練の時

 「フィギュアスケート・欧州選手権」(26日、ベラルーシ・ミンスク)

 女子フリーが行われ、SP1位だった平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=は、フリーで失速し、2位に終わった。3回転ルッツ-3回転トーループでの転倒。その後もジャンプの回転不足などが目立つなど精彩を欠き、フリーはシニア転向後では自己ワーストとなる123・34点と得点を伸ばせず、合計198・34点。シニア転向後初めて200点を切る得点で、大会2連覇はならなかった。

 SP2位のソフィア・サモドゥロワ(16)=ロシア=が、ほぼノーミスの演技で力強い演技で140・96点をマークし、合計213・84点で初優勝を飾った。

 ザギトワは演技後、悔しそうに顔に手をやった。昨年末のロシア選手権に続き、再びフリーで失速。得点表示をうつろな表情で見つめた。「ファンや観客の皆さんに謝罪したい」。五輪から身長が7センチ以上伸びて迎えた今季。GPファイナルで日本の紀平梨花に敗れて以降、苦しい演技が続いている。

 それでも必死に前を向いた。「メダルも取れないかもしれないと思った。銀メダルはうれしい。もっといい瞬間がこの先にあると信じている」。五輪女王に訪れた試練。3月の世界選手権(さいたま)に向け、輝きを取り戻せるか。

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