「卓球・全日本選手権」（１６日、丸善インテックアリーナ大阪）

　ジュニアの部男子シングルス４回戦で、小学５年の松島輝空（そら、１１）＝木下グループ＝が、高校生の平賀龍生（大分・明豊高）に３－１で勝利した。小学５年での１６強入りは２０１５年大会の張本智和以来となった。

　「張本２世」の呼び声高いスーパー小学生がまたも高校生を撃破した。第１ゲームは先にゲームポイントを握られながら１２－１０と逆転すると、第２ゲームはジュースを制して１６－１４。第３ゲームこそ６－１１と落としたが、第４ゲームも先にゲームポイントを握られてから盛り返して１３－１１と、小学生とは思えない強心臓を発揮した。

　全日本選手権初出場の松島は「メダル（表彰台）が目標」と話しており、１、２回戦で高校生を下すと、３回戦ではシード選手の浜田一輝（愛工大名電中）に勝利していた。

　卓球選手だった両親の影響で２歳からラケットを握った。名前は「羽ばたいてほしい」との願いから「空」に決まっていたが、さらに「輝いてほしい」との意味を込めて「輝空（そら）」。毎日５時間以上の猛練習で腕を磨いており、夢は五輪の金メダルだという。