張本妹10歳美和が鮮烈デビュー ジュニアの部で高校生2人撃破

 「卓球・全日本選手権」(14日、丸善インテックアリーナ大阪)

 ジュニアの部女子で、張本智和(エリートアカデミー)を兄に持つ小学4年の張本美和(10)=木下グループ=が、高校生相手に2勝を挙げて3回戦に進んだ。同男子は、小学5年の松島輝空(11)=木下グループ=が高校生を3-0で圧倒し2回戦に進出。混合ダブルスは前回覇者の森薗政崇(岡山)伊藤美誠(スターツ)組、17年世界王者の吉村真晴(名古屋ダイハツ)石川佳純(全農)組が順当に3回戦に進んだ。

 今大会最年少10歳7カ月の張本美が、ジュニアの部で高校生2人を撃破し鮮烈デビューを飾った。身長149センチの小さな体から放たれるスピーディーな攻撃、勝負どころでひるむどころか開き直るど根性はまるで兄智和の生き写しのよう。「勝っても負けても練習してきたものを全部出すことが目標だった。自分が一番小さくて弱いので頑張りたい」と、大人顔負けのコメントでも周囲を驚かせた。

 年末には仙台に帰省していた智和と試合形式で戦ったが、あまりの急成長ぶりに初めて本気にさせ、しかも世界ランク3位から1ゲームを奪って見せた。智和も思わず「自分と同じでバックハンドがうまい。小学4年の女子選手のレベルではない」と脱帽した。

 同じ小学4年だった智和が5年前のジュニア男子で挙げた2勝にも並んだ。あと1勝で“兄超え”となるが、「少しは意識するけど、それより自分のプレーに集中したい」とキッパリ。泣き虫愛ちゃん、みうみまに続く、新たな天才卓球少女伝説の幕が開けた。

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