栄氏「やっぱり寂しい」教え子の現役引退を惜しむ

 レスリング女子で五輪3連覇を達成し、現役引退を表明していた吉田沙保里(36)が10日、都内で引退会見を行った。

 吉田が2001年に中京女子大(現至学館大)に入学してから大学や日本代表で指導した恩師の栄和人氏は「やっぱり寂しい」と教え子の現役引退を惜しんだ。同日の吉田の記者会見をテレビ中継で見たという。

 印象的だった吉田との思い出には02年ジャパンクイーンズカップで当時の世界選手権女王だった山本聖子を破った試合を挙げた。吉田はこの勝利をきっかけに飛躍し、女子が正式種目入りした04年アテネ五輪で金メダルを手にした。

 吉田が入学当時、偏食気味だったそうで、谷岡郁子学長と相談して食事面から体質改善に取り組んだという。栄氏は「体力もスタミナもついてきて、山本選手にも勝てるようになった」と懐かしんだ。

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