女子レスリングで五輪３連覇の吉田沙保里（３６）＝至学館大職＝が８日、自身のＳＮＳで現役引退を発表した。

　吉田は０４年にアテネ五輪に出場し５５キロ級で金メダルを獲得。その後も五輪では無敵を誇り、０８年北京、１２年ロンドン五輪でも金メダルを獲得。世界大会では個人で１６連覇、２０６連勝を記録し、「霊長類最強女子」の異名を誇った。２０１２年には１３大会連続世界一でギネス世界記録認定、国民栄誉賞受賞を成し遂げた。紫綬褒章受章者（２００４年、２００８年、２０１２年）。

　最後の試合は１６年のリオデジャネイロオリンピック。女子レスリング５３キログラム級で敗れ、五輪４連覇はならず、準優勝。「申し訳ない」と号泣した。

　リオ五輪後は現役引退は否定し、選手兼コーチとして、現役を続けながら、２０年の東京五輪出場を目指すとしていた。