報徳学園が関西ダービー制す!大阪朝鮮に50点快勝 下村が70メートル独走トライ

 「全国高校ラグビー・2回戦、報徳学園50-29大阪朝鮮高」(30日、花園ラグビー場)

 シード校が登場して2回戦16試合が行われ、Bシードの報徳学園(兵庫)は大阪朝鮮高(大阪第2)を50-29で下し、3回戦に進出した。前回大会準優勝でAシードの大阪桐蔭(大阪第1)は土佐塾(高知)に86-7で大勝。Aシードの桐蔭学園(神奈川)、Bシードの常翔学園(大阪第3)、ノーシードの京都成章(京都)も勝ち上がったが、79大会ぶり出場の早実(東京第1)は姿を消した。

 シード校としてのプライドを揺さぶられた。2回戦屈指の好カードとなった“関西ダービーマッチ”。前半9分に先制されてから、報徳学園フィフティーンは、第1グラウンドを自分の庭のようにかけずり回った。

 この日最多、8500人の観衆がどよめいたのは14-5で迎えた前半17分だった。自陣でのラックから右へ展開し、ボールはWTB下村寛太(2年)に渡った。ステップを利かし、相手をひらりとかわし、約70メートルを独走。右中間へ飛び込んでトライを奪った。

 「イメージ通り、外で抜こうと思っていた。1試合1トライを目標にしています」。1分前にも右隅にトライを決めていた下村は、開始17分で自身のノルマを達成。2トライで14点差に広げ、流れを引き寄せた。

 まだ2年生。50メートルは6秒2で、FB山田に次いでチーム2番目のいだてんだ。大阪朝鮮高戦に向けたミーティングで、相手は外側が空く傾向にあることを踏まえて対策。ノーシードだった2大会を含めて3年連続の初戦突破に大きく貢献した。

 西條裕朗監督(55)は「自分たちの色を出そうと。今日からスタートが切れたかなと思う」と評価した。チームの過去最高はベスト4。年越しが決まり、3回戦の国学院栃木も撃破して、頂点まで上り詰める。

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