大阪朝鮮高が快勝発進 李主将決定的トライで輝ラリ存在感 次戦報徳!関西対決制す
「全国高校ラグビー・1回戦、大阪朝高29-14日川」(28日・花園)
大阪朝鮮高が、ベスト8に進んだ94回大会以来、4大会ぶりの出場を、快勝で飾った。光ったのが主将、CTB李承信(3年)の存在感だった。
前半は「コミュニケーションを取ろうとしても、それが耳に入らないくらい」(李主将)というチームの緊張を「とにかくシンプルに、基本をやろう」と鼓舞。
その上で、3点差に迫られた後半18分、敵陣の深い位置でのスクラムを生かし、右中間へトライと身をもってチームを引っ張った。その3分後にも決定的なトライを奪って、4大会ぶりの花園を白星で飾った。
李主将は「兄が2人いるんですが、僕だけ花園に出てなかったので」と最初で最後の大舞台を存分に楽しんだ。
チームメートの朴開仁が、夏合宿中に大けが。まだ下半身が動かない中、リハビリで少しずつ回復し、30日には観戦できることも、必勝の合言葉となった。その次戦はBシードの報徳学園。李主将は「フォワードは勝る」と強い口調で関西対決勝利を誓った。