坂本花織が逆転で初優勝、紀平トリプルアクセル2本着氷も2位 宮原は3位

 優勝し満面の笑みを見せる坂本花織(中央)、左は2位の紀平梨花、右は3位の宮原知子
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、東和薬品ラクタブドーム)

 女子フリーが行われ、SP2位の坂本花織(18)=シスメックス=がフリー152・36点、合計228・01点を記録し初優勝をはたした。世界選手権代表にも内定した。SP5位の紀平梨花(16)は2本のトリプルアクセルを着氷させる圧巻の演技でフリー155・01点を出したが、合計223・76点で2位。SP首位で、5連覇を目指した宮原知子(20)=関大=はフリー146・58点、合計223・34点で3位だった。

 紀平の圧巻の演技の前に、自己ベストの142・61点を超える148・12点が逆転に必要という状況でリンクに入った。冒頭の3回転フリップ-3回転トーループ、2回転アクセルと着実に得点を積み重ねた。後半の2回転アクセルからの3連続ジャンプ、3回転フリップ-2回転トーループ、3回転ループもすべて着氷。目立ったミスはないほぼ完ぺきな演技を披露した。

 右手を振り下ろすガッツポーズで喜びを爆発させた坂本に、会場のファンは総立ちで拍手を送った。得点が発表されると同時に「あ~、うあ~」と絶叫し、初優勝に喜びとともに、驚きを見せていた。SPとフリーの両方でミスのない演技を出したことが優勝に結びついた。

 直後のフジテレビによるテレビインタビューに「全然今は実感がなくて、いろんなジャンプがいつもの勢いがなかったので」と反省も口にしながら「点数的には満足です」と笑顔で振り返った。「鼓動が聞こえるぐらい緊張していたんですけど」という緊迫感の中、結果を出した。

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