貴ノ岩の暴行問題、芝田山広報部長が憤り「加害者にまわるなんてもってのほか」

 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が6日、東京・両国国技館で、幕内貴ノ岩(千賀ノ浦)が冬巡業中の4日に付け人に暴力をふるった問題について取材応対した。あらためて昨年に暴行の被害を受けた貴ノ岩が加害者となったことに「もってのほか」と憤りをもって語った。

 この日は危機管理委員会の高野利雄委員長と、危機管理部長の鏡山親方(元関脇多賀竜)が、暴力をふるわれた付け人から事情を聞いた。芝田山広報部長によると、現時点では貴ノ岩の処遇がどのようなものになるかはまったく決まっていないというが、「早く収束してほしいという願いは協会一同、あります」と解決を急ぐとした。

 横綱日馬富士からの暴行を受けた貴ノ岩が、約1年後に加害者となった。さらに、協会は10月に暴力決別宣言を出したばかり。芝田山広報部長は、「この事案(暴力決別へ向けた取り組み)に立ち向かっている人たちの気持ちを踏みにじる」と無念さを言葉ににじませた。さらに、「ましてや何回も言うように、自分が被害者である(昨年の事件の)当事者が加害者にまわるなんてもってのほか」と語った。

 貴ノ岩はこの日の夕方に師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が運転する車で、千賀ノ浦部屋に入った。師匠の目の届く範囲で謹慎する目的で、師匠によると、部屋にある個室で当面は生活するという。

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