ウルフ新減量法で復活V 代表争いで存在感見せた

 「柔道・グランドスラム大阪大会」(25日、丸善インテックアリーナ大阪)

 男子100キロ級は昨年世界王者のウルフ・アロン(22)=了徳寺学園職=が初優勝した。90キロ級は向翔一郎(ALSOK)が初制覇し、18歳の村尾三四郎(桐蔭学園高)が3位。100キロ超級の日本勢は影浦心(日本中央競馬会)の3位が最高だった。女子78キロ超級は18歳の素根輝(福岡・南筑高)が準決勝で世界女王の朝比奈沙羅(パーク24)を破ったが、決勝で敗れて2位。78キロ級は佐藤瑠香(コマツ)が制し、世界女王の浜田尚里(自衛隊)は3位だった。

 ウルフは巧みに相手の攻撃の芽を摘みながら、一瞬の隙に仕留める本来の柔道で完全復活を告げた。他の日本勢が敗れる中、代表争いでも存在感をずっしりと示した。

 1月に左膝を手術した影響もあり、9月の世界選手権は精彩を欠いた。不振の一因だった減量方法を見直し、今回は一気に落とす方法を選択。2日前の4・5キロオーバーから急激に減量したことでリバウンドも大きく、試合時は本来の108キロまで戻り「動きやすかった。重心も重くなった」とうなずいた。

 ただ、3回戦後に全身がつってしまうハプニングもあり、「合間に(水じゃなく)炭酸ジュースを飲んだのがいけなかった」と“オチ”もついた。東京五輪に向けて畳の外でも試行錯誤を繰り返す。

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