元幕内宇良が無傷の4連勝で勝ち越し「うまくかみ合っている」

 「大相撲九州場所・8日目」(18日、福岡国際センター)

 元幕内の人気業師、東三段目33枚目の宇良(26)=木瀬=が葵(錣山)を取ったりで下し無傷4連勝で勝ち越しを決めた。低く潜って押し込んだ後、相手の左腕をたぐって、そのまま投げて決めた。

 三番相撲では足取りで勝つなど徐々に本来のスピード、技が戻って来ている。「勝てて良かったです。状況に応じて、運もあるけどうまくかみ合っているかと思う。(勝ち越しは)うれしい」と、笑みを浮かべた。

 奇手・居反りの使い手、アクロバット力士として関学大から角界入り。15年春場所で初土俵を踏み、速さと土俵際の粘りなどが光り、スピード出世した。

 昨年名古屋場所では最高位東前頭4枚目まで番付を上げたが翌秋場所2日目、右膝靱帯(じんたい)を断裂し3日目から途中休場。手術も行い6場所連続休場し東三段目91枚目まで番付を落とした。先場所復帰し6勝1敗の好成績を残した。

 手応えを問われると「まだまだ。終わってからの話」と浮かれない。番付が上がることに「今までは自動的に番付が落ちていた。少しでも上がるのはうれしい。またやり直している感じ」と話した。

 全勝なら一気に三段目突破も視界。「番付の上がるペースより自分の調子を上げていければ。一日一番という感じ」と気を引き締めた。

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