神戸製鋼、紅組1位で決勝Tへ 平尾さん命日に山中が3トライ捧げた

 「ラグビー・トップリーグ、神戸製鋼48-31NEC」(20日、ノエビアスタジアム神戸)

 リーグ戦の順位が確定し、レッド・カンファレンス(紅組)は、NTTコミュニケーションズがサニックスを31-12で退け4位に入り、12月1日に始まる決勝トーナメント進出の最後の1枠に入った。紅組1位は神戸製鋼、3連覇を狙うサントリーが2位。ホワイト・カンファレンス(白組)はヤマハ発動機が1位、パナソニックが2位となった。

 神戸製鋼にとって大きな意味を持つ日に、紅組1位での決勝トーナメント進出を決めた。2016年に53歳で死去したOB平尾誠二氏の命日。FB山中は「平尾さんのために絶対にいい結果で終わろうとやってきた」と全員の思いを代弁した。

 序盤からスピードあふれる攻撃を展開し、前半2分にパスと見せかけての突破から山中がトライして先制。11年にひげ育毛剤使用によるドーピング違反で2年間の資格停止処分を受けた山中は「ミスターラグビー」のサポートで苦難を乗り越えた。「平尾さんがいなければラグビーを続けられていなかったかもしれない」と感謝を口にし、この日は3トライの活躍で示した。SOカーターも「彼のレガシー(遺産)を引き継ぐのがわれわれの役目」とかみしめた。

 リーグ戦はあくまで通過点。ゲームキャプテンの橋本大は「ここで喜んでいても、平尾さんも喜ばないと思う。ちゃんと結果を残してからいい報告をしたい」と表情を引き締めた。

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