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伊調、復活V 788日ぶりマットで若手を圧倒!女王が帰ってきた

 「レスリング・全日本女子オープン選手権」(14日、三島市民体育館)

 女子57キロ級で、五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=が16年リオデジャネイロ五輪以来2年ぶりに実戦復帰し、3試合をフォール勝ちして優勝した。栄和人前強化本部長からのパワハラ問題も経て、復帰には葛藤があったことも明かしたが健在をアピール。東京五輪挑戦には「相応の覚悟がないと目指せない」と心境を明かし、「100%自信を持てる環境をつくりたい」と、指導を受ける田南部力コーチとの二人三脚が必要だと訴えた。

 髪をバッサリ短く切り、引き締まった肉体。788日ぶりにマットに帰ってきた伊調はバリバリの“選手”だった。「進化した部分も足りない部分もある。トータルでは6~7割」。辛めに自己採点したが、ブランクを感じさせないテクニックで若手を圧倒する姿は貫禄十分だった。

 復帰までは葛藤が続いた。「苦しい、やりたい、の繰り返しだった」。3月にはパワハラ問題が顕在化し、人目を避けるようにホテル住まいを余儀なくされた。「(現役続行は)自分勝手かな」。周囲に迷惑をかける不安もあったが、やりたいことはレスリング以外になかった。

 所属先では広報部に移り社業に専念していた時期もあったが、体を動かせない日々は退屈。「OLに向いてないなと思った。こんなにレスリングが好きなんだと」。今春から日体大で練習再開。「挑戦できるなら挑戦しないと自分に負けている」と、次第に実戦マットへの思いを強くした。

 華々しく復帰戦を飾ったものの、東京五輪には「相応の覚悟がないと目指すとは簡単に言えない」と慎重姿勢。体力の低下も痛感する中、「100%の環境で(状態が)上がってきたなと自信を持てたら目指せる」と胸の内を明かした。

 不可欠なのが田南部コーチの存在だ。ロンドン、リオ五輪時は同氏の勤め先である警視庁を拠点に毎日汗を流したが、現在は同氏の仕事の合間を縫って週3~4日指導を受けるのが限界。技術指導はもちろん「練習で追い込んでくれる人が必要」と、二人三脚体制の復活を要望した。

 まずは12月の全日本選手権で五輪王者の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)らとの厳しい戦いが予想される。「マットに上がることで喜んでくれる人が多いが、私としてはもっと強い自分を見せたい」。目指すのは復帰ではなく完全復活だ。

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