阿部詩、11月GS制して代表と修学旅行のW切符だ

 柔道の世界選手権女子52キロ級で初優勝した阿部詩(18)が4日、在学する神戸市の夙川学院高で行われた報告会に出席し「やっと世界一の実感が湧いてきた」と金メダルをうれしそうに見つめた。

 3年間の高校生活で心残りがある。柔道漬けで遠征が多く、クラスで行く遠足などに一度も行けなかった。来年2月には北海道への修学旅行が予定されているが「最後くらいはみんなと行きたい」と悲痛な声を上げた。

 例年2月といえば欧州遠征や4月の選考大会に向けた大事な時期だ。しかし、世界女王になったことで、次戦のグランドスラム大阪(11月)も制すれば来年の世界代表に早期内定となるため「優勝したら行けるかも」。代表と念願の修学旅行のW切符。新たなモチベーションを胸に、柔道界の新ヒロインはさらに加速する。

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